Rail20とPursuer、Muirwoodsで行く Kanさんの旅路

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2012年01月

私の愛読書である
敬愛する音楽家(なんといったらよいのであろうか、詩人?)の早川義夫さんが
ジャックス時代~解散後のころに書かれた
「ラブ・ゼネレーション」が新装版になって再発売された。
 
非常にうれしい。
私は90年代に発売された文庫版
を持っているが、
この本は私の人生のバイブルだと思う。
いつも鞄に忍ばせて持ちあるていて、
ぼろぼろになってしまっているけれど、
でも、私の宝物なのだ。
 
「とかく音楽好きの方は、音楽的にものごとを考え、また評価する。しかし、音楽が目指すものは音楽ではない。」
 
「歌えないものが、歌っているものを、うらやましいと思うのは、別な歌い方を知らないだけだ。」
 
「足りない足りないと、やたらぼやきが多いけれど、ほんとうは足りないのではなくて、よけいなものが多いのだ。」
 
「自分に勝つとか負けるとかいう、うまい言い方ではなく、何かをしはじめようというのは願いなのだと思う。」
 
「僕は思う。僕たちの言いたいことは、たったひとつなんじゃないだろうか。それがうまく言えないからこそいくつにも見えてきて、何度も同じようなくりかえしをしているのだ。僕たちの心の中は、いつももやもやしていて、それが何かのきっかけで、言葉に出たり、音に出たりする。何故、ぶきっちょになるのか、それは生きた言葉や生きた音を運ぶからだ。」
 
「歌う相手が自分であると気づいた貴方は、他者とのバランスをとるのではなく、自分との戦いを始めていく。より自分に素直で、正直であるか。それだけが問題である。違いがあるからこそ、足りないからこそ、飛べないからこそ生まれるのだ。ギターが下手だからこそ、歌がへたっぴいだからこそ、作れはしないが、生まれるのだ。」
 
「負けてはいけない。相手は姿が見えぬから大きい。あなたはちっぽけなんだから強烈でなければならない。あなたは黙っていても叫んでいても、願いは必ず通じる。願いは口に出すと嘘に聞こえてくるほど、大切なものなのだ。」
 
「伝えたいことと、伝えたい人がいれば、才能はなくとも、歌は生まれると、僕は、いまでも、思っている。」
 
以上、「ラブ・ゼネレーション」およびそのあとがきから一部抜粋。
 
この本を読んでいると、
つねに自分を見つめなおすことになる。
 
 
70年代に書かれた書物であるが、
90年代にこの本に出会った私の心は
いまだにここから離れていない。
音楽を通じて、
人のあり方についての根源的な問いかけを、
早川さんはいつもしていると思う。
 
 
万人に勧められるものではないけれど、
何かを求めてやまぬ方に強くお勧めする。
 
 
そんな早川さんの曲を何曲か・・・
 
 
①からっぽの世界
早川義夫+佐久間正英+HONZI編成。
ジャックスの名曲のセルフカバー。
HONZIの奏でた命を削るような鬼気迫るヴァイオリンが
どうにもならなく心に突き刺さる。
(HONZIさんはこのライブの5か月後、病にて夭折されます・・・)
 
 
②身体と歌だけの関係
 
早川義夫+佐久間正英(Ces chiens)。
私が初めて早川義夫の音楽を聴いたのは
ソロ復帰後の2ndアルバム「ひまわりの花」
なのだけれど、
その中に収録されている本曲(6/8 ver)を聞き、
「私はこのアルバムに出会うためにずっといろんな音楽を聴いてきた」
と思ったものです。
その思いは今でも、変わらない。
どうして、ここまで赤裸々なのか…
 
 
 
③いつか
ソロ復帰作「この世で一番きれいなもの」
収録。
ラスト・ナンバーにして
早川の情念渦巻く祈りのような一曲。
「もっと捨てていけ もっと見つめろ もっと身を削れ もっと突き詰めろ もっと歌え」
そうだよね、早川さん。
もっともっと、いつかを目指すのであるなら・・・
 
 
 
 
 
早川義夫公式サイトは
 
 
 
今でも今は無き渋谷ジャンジャンで
早川さんを初めて見たときのショックは忘れられない。
きっと、ずっとずっと。

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ひさしぶりに
海辺のワインディングを走ってきた。
バイクで走ることが気持ちいいと素直に思った。
 
海の向こうには、富士山。
またいつか、走りに行こう。
 
 
 
 
 

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