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皆様こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
 
さあ、我が家にやってきたジェンマくん。
1400㎞ほど走りました。
この辺で一度、記事を。
 
 
 
いいところ
ハンドリング。超ロングホイールベースで直進はすごく安定しているのに、コーナーはシャープに味わい深く曲がります。低重心でかつマスが集中していることによる、スクーターらしからぬ素敵なフィールです。14インチかつスランテッドアングルでまとめられた前輪の安定感が素晴らしいです。ほかの二輪では味わったことのない感触で、ツボにはまっています。
パワーも十分で、80-100km/h程度で巡航している分には不満はありません。その気になれば、ぬふわkm/hぐらいは一気に出て、ぬあえkm/h程度は出ますが、免許や250ccのエンジンと車重を考慮するとほどほどがいいような気がします。
・デザイン。唯一無二。宮崎駿が間違えてデザインしたようないい塩梅のデザイン。ナウシカに出てきた宇宙船を思い出しました。かっこよすぎる。売れなかったのも分からなくもありません。一般的なスクーターとは次元が違う(笑)
・ちなみに燃費は街乗り23-25km/L程度。
 
 
よくないところ
・おそらくジェンマが売れなかった最大の理由、「積載性を考えていない」ところ。
私は速攻キャリア&ボックス装着で実用性を確保しましたが、ないと実用ではつらいかもしれません。フットスペースのトランクは、カッパやロック(赤男爵ロック使用中♪)などの収納には大変便利です。
ほか、おそらく整備性は最悪です。バッテリーにはたして私はアクセスできるのだろうか…あちこち頭を抱えそうです。サービスマニュアルを取り寄せ中です。
また車幅があるのですり抜けが少ししにくいですが、慣れの範疇および大人の対応でカバー、でいいんじゃないでしょうか。
 
 
 
 
現時点ではほぼ仕事の足としてしか乗っていませんが、
恐ろしく楽しくて仕方がありません。
そのうち、ツーリングにも行ってみようと思います。
 
 
 
 
 
 
総合的には大変気に入っておりまして
「なぜこの素晴らしいマシンの生産をやめたのだスズキは!」
となりますが、
「それは売れなかったからだ!」
といわれればそれまでですね。
 
発売当初からデザインが許す範疇でキャリアやオプションのボックスの設定などを行い積載性を確保していればよかったんじゃないかな~?なんて思います。ベスパとかだってその辺のオプションは充実しているし。実際、ジェンマを探していると、どのお店の人も「興味を持つ人は多かったけれど、荷物が積めないため敬遠された」といっていたので、きっとそうなんじゃないでしょうか。実際私も2008年の登場以後ずっと購入を悩んでいたけれど、懸念事項に「どうやって仕事の荷物つもう」というのがありましたし(キャリアが出たのは、発売後不人気が定着してからだと思います)。スズキは当初デザイン性を重視して積載性を犠牲にしたと思うのですが、二人で出かけるため作られたのですから、そのつもりで買って二人で出かけたら買い物とかして帰ってきたいじゃないですか。本当スズキはアレだなあ、もうちょっと考えろよと少しだけ思います。まあ、そこがそのメーカーらしさなのでしょうけれど。
 
いずれにせよこのジェンマというオートバイの唯一無二さ加減は尋常ではなく、
相当スズキはこのバイクに気合を入れて作ったことがうかがえます。
きっと開発費も結構かかったことだろう。
質感もいいですし、大人の所有に耐えるものはあると思うのですが。
そうであるが故に4年間という短い期間で生産中止になったことが
惜しまれてなりません。
 
そんなこんなでジェンマにべた惚れの私の
現在の悩みは「次にほしいバイクが本当にない」ことです。
 
そう、ジェンマの最大の長所かつ短所が
「ほかに似たバイクがない」ことでしょう。
 
 
「天下一品(ラーメンのね)は、天下一品という食べ物である」
という表現がありますが、それにならっていえば
「ジェンマはジェンマというカテゴリーの乗り物である」
と思います。
(このジェンマに対する最大の賛辞はネットで見かけたのですが、
まさにジェンマの特殊性を言い表している表現だと思います)
しいて存在に類似性のある乗り物を考えると、ホンダのDN-01?
ジェンマはいわゆるビッグスクーターの範疇にはありますが、
その実質はスクーターともクルーザーとも違う気がします。
 
 
そういう乗り物ですので、
ツボにはまる人にははまります。
ネットを見ていると結構潜在的に好きな人も多いような気がするので
そういう方は買うなら今だと思いますよ。まだ新車も世に残っているし。
 
 
ジェンマ
紳士のためのビッグスクーター。変態らしい斬新なデザインが目を惹くスズキの切り札。「格好良いっしょ?」って言われたら「前衛的ですね!」と苦笑いするしかない。ゴールドメタリックのジェンマは「スケベイス黄金便器と呼ばれている。中古車の値下がりが早いのも変態クオリティ。実はSW-1の子孫。
(アンサイクロペディアより)
 
 
などとされているジェンマですが、
このアンサイクロペディアの表現がほめ言葉に思えるほどに
鈴菌に侵されてきている今日この頃です。
 
 
 
レーサーレプリカといえばGSX-R750しかほしくない、とか
アメリカンといえばやっぱりサベージ650だろう、とか
ネイキッドといえばGSX-400Xであるだろうし、
オフ車っていえばTS200Rだろう、とか
2stなら小粋なRG200γがほしい、とか・・・
 
 
 
 
何かおかしいでしょうか?
 
 
では。
 
 
 
 
参考文献:バイカーズステーション No.253 2008年10月号
ジェンマの試乗記事が非常に素晴らしいです。
読めばほしくなります。是非一読を!