さあ、今回の「いろんなバイク」は、
当初の予定を変更して
(最近試乗してマジで買おうか?と思った、某イタリア製バイクを書こうと思っていたのですが)
いにしえのHONDAのビッグシングルダートトラッカー、
当初の予定を変更して
(最近試乗してマジで買おうか?と思った、某イタリア製バイクを書こうと思っていたのですが)
いにしえのHONDAのビッグシングルダートトラッカー、
ご覧になられた方、しばしお付き合いくださいな。
時は90年代半ば。(96年だったような?)
当時私はCRM250Rに乗っていました。
ホンダ最強の2サイクル250オフローダー。いい気になってかっとんでいました。
当時私はCRM250Rに乗っていました。
ホンダ最強の2サイクル250オフローダー。いい気になってかっとんでいました。
そして、そんな私をさらにいい気にさせるイベントが。
そうすると、大排気量車に乗ってみたくなるのが人情というもの。
しかし、このころよりシングル&ツイン信者となり始めていた私にとって、
なかなか良い出会いはありませんでした。
しかし、このころよりシングル&ツイン信者となり始めていた私にとって、
なかなか良い出会いはありませんでした。
そんなときに、FT500君とはひょっこり出会ってしまったのです。
最初見た瞬間、松田聖子張りに「びびびっ!」ときました。
XL500ゆずりのビッグシングル。 CB-F系の流れをダートトラッカーに融合させたような格好良すぎるデザイン。 迫力あふれるテール周り、サイドカバーからシート、テールへの流れが見事です。 ふかふかの分厚いシートで乗り心地もよさそう。 対照的にスカスカのフロント回り、ださださの小さな四角いヘッドライト、 弁当箱のようなメーター。 西海岸帰りで、錆びも少なくかなり綺麗。
エンジンをかけてもらうと、彼は「がっしゅがっしゅごごごごご!」と目覚めました。
「試乗出来ます?」
「ええ、いいですよ!」
「ええ、いいですよ!」
敷地内でしたが乗せてもらいましたよ。
どこどこどこどこ、 まるでディーゼル機関車のようにたくましく加速していきます。 これぞビッグシングル、一撃一撃地面を蹴っ飛ばしていく感じです。
CRMとはまったく異質のフィーリング(あたりまえか)。
以前に、友人のを借りて乗ったSR400よりもぜんぜんワイルドです。
以前に、友人のを借りて乗ったSR400よりもぜんぜんワイルドです。
かなーり、そうかなーり、購入意欲をくすぐられました…
が。
先立つものがありませんでした(笑)
先立つものがありませんでした(笑)
あと、当時でもFT500は結構旧車、しかもドマイナー街道を驀進中のマシンです。
パーツ供給も不安だらけです。
(HONDAも本田宗一郎がなくなって以後は旧車のパーツが厳しくなり始めていたのです)
パーツ供給も不安だらけです。
(HONDAも本田宗一郎がなくなって以後は旧車のパーツが厳しくなり始めていたのです)
結局、魅かれながらも
諦めました。
諦めました。
「一生懸命、止めておけ電波を送っていたんやで!」
というのは、そのお店に付き合ってくれた友人の証言です。
はたから見ていると、かなり本気になっていたそうです。
というのは、そのお店に付き合ってくれた友人の証言です。
はたから見ていると、かなり本気になっていたそうです。
大型二輪を購入するのは、そのもっと後でした…
いや、なんとなく、
このマシン、いまでも思い出に残っているんですよ。
あの時、買っていればバイクライフ、
なんだか今とは違うものになっていたかなあって。
このマシン、いまでも思い出に残っているんですよ。
あの時、買っていればバイクライフ、
なんだか今とは違うものになっていたかなあって。
FTに乗っている人を見ると、声をついかけてしまいますが、 皆「いいバイクだよ~!」といいます。 とても、楽しそうなのです。
発売当時よりFT400/500(400cc版もございます)はかなり人気が無く、
消滅するのも早かったらしいと聞いております。
日本では、この手のマシンは当時まったく受け入れられなかったのです。
アメリカでは結構売れたそうです。
消滅するのも早かったらしいと聞いております。
日本では、この手のマシンは当時まったく受け入れられなかったのです。
アメリカでは結構売れたそうです。
その後、HONDAはより本格的なダートトラッカー、FTR250を出しましたが、
これも新車はまったくもって売れず…
これも新車はまったくもって売れず…
しかし、時代は流れ、
TW200がブレイク、FTR250の中古車にとんでもないプレミアが付くようになり、
以後SUZUKIのグラストラッカーやら、HONDAのFTR223などが
町を闊歩するようになりました。
TW200がブレイク、FTR250の中古車にとんでもないプレミアが付くようになり、
以後SUZUKIのグラストラッカーやら、HONDAのFTR223などが
町を闊歩するようになりました。
20年ぐらい、早過ぎたバイクだったのです。
今、中古市場ではFT400/500は珍重されているとか…
今、中古市場ではFT400/500は珍重されているとか…
やっぱり、買っておけばよかったかなあ。
でも、あの時買っても、きっとだめにしちゃっただろうなあ。
でも、あの時買っても、きっとだめにしちゃっただろうなあ。
他にもビッグシングルのバイクは、YAMAHAのSR/SRX、HONDAのGBなどいろいろありますが、
私の心をここまで強く捉えたのは、
このFTだけ。
私の心をここまで強く捉えたのは、
このFTだけ。
買ったら、スパトラでまず武装して、
(つけている人に音を聞かせてもらったことがありますが、、これがまたいい音なんですよ)
あのダサいヘッドライトをどうにかして…
(つけている人に音を聞かせてもらったことがありますが、、これがまたいい音なんですよ)
あのダサいヘッドライトをどうにかして…
などなど、妄想だけは今もあります。
シングルだし、林道もどうにかなるでしょうし…
きっとツーリングから日常の足まで楽しいだろうな。
シングルだし、林道もどうにかなるでしょうし…
きっとツーリングから日常の足まで楽しいだろうな。
あのリアタイヤを強調したテール回り、 「バイクは、リアタイヤで地面を蹴飛ばして進むんやで!」 って主張が感じられて、今でも大好きです。
おまけ:
HONDAのHPより。
どんなバイクだか、ご存じない方も多いかと思いまして。
こんなバイクもあったんだよ、ぐらいに記憶にとどめておいていただければ幸いです。
HONDAのHPより。
どんなバイクだか、ご存じない方も多いかと思いまして。
こんなバイクもあったんだよ、ぐらいに記憶にとどめておいていただければ幸いです。
このホンダFTシリーズは、定評のあるXL系エンジンをベースにした新設計398cc (FT500は497cc)セルフスターター装備の単気筒エンジンを搭載。このエンジンは、吸・排気に各々2個のバルブを配した4バルブ機構によって、高い燃焼効率を実現。更に、単気筒エンジンながら、2本のエキゾーストパイプを採用し、排気効率をより向上させるなど、一層力強いトルクを生み出している。
また、エンジン振動を低減させる2軸式バランサーの採用により、単気筒独特の振動が大幅に減少し、軽量・スリムで高剛性の専用ダイヤモンドフレームが可能となった。
スタイリングは、単気筒ロードスポーツ車の力強さを一段と強調しているスリムで新感覚のデザインである。更に、アルミキャストホイール、黒・クロームメッキのマフラー、巾広なチューブレスタイヤなど中排気量クラスでは、充実した装備をそなえている。
これによりホンダの400シリーズは、このFT400を含め10機種10タイプとなり、幅広いお客様の要望に応えられる充実したシリーズとなった。
また、エンジン振動を低減させる2軸式バランサーの採用により、単気筒独特の振動が大幅に減少し、軽量・スリムで高剛性の専用ダイヤモンドフレームが可能となった。
スタイリングは、単気筒ロードスポーツ車の力強さを一段と強調しているスリムで新感覚のデザインである。更に、アルミキャストホイール、黒・クロームメッキのマフラー、巾広なチューブレスタイヤなど中排気量クラスでは、充実した装備をそなえている。
これによりホンダの400シリーズは、このFT400を含め10機種10タイプとなり、幅広いお客様の要望に応えられる充実したシリーズとなった。
(余談ですが、日産のL型のチューニングに、このFT/XL系統のピストンはいけているらしく、その手の方達には、ピストンのみ有名です♪)
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