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先日新聞で読みましたが、
世界景気悪化に伴う業績の悪化にて
ホンダがモトGP以外のすべての二輪車レースから撤退・縮小する方向に向かったそうですね。
その撤退するレースの中にはかの鈴鹿八時間耐久なども含まれているようです…
メーカーサポートは続けるそうですが、
いわゆる「ホンダワークス」は
そこらじゅうの二輪のレースから姿を消すことになるようです…。



まあ、この記事を読んで、
最初は、「え~!」と思いましたが、
この世界状況、やむをえないことなのでしょう。
カワサキもモトGPから撤退しましたし。

これによるコスト削減効果は30億円程度なのだそうです。








これも一つの時代の流れなのでしょうね。

私がバイクを知った80年代後半、
今のような排ガスなどの厳しい規制はなく、
バイク乗りもメーカーもわが世を満喫していたのではないか?と思います。
今とはカタログに載っている車種の数が全然違いますもの(笑)




でも、環境問題悪化や経済状況の変動、人々の趣向の変化の中、
バイクの世界もそういったものとは無縁ではいられず
徐々に衰退し始めている…
そんな風に思います。

今の二輪メーカー、正直、昔ほど元気ないですもの。




でも、だからこそ、
「こういうバイクがこれからの世の中には必要なのだ!」
という哲学を感じさせるバイクを作って欲しいのです。

特にホンダ、世界一の二輪メーカーじゃないですか。



それはきっと、絶対的性能でもなく、
(だってもう、300km/hリミッターついちゃっているじゃないですか、バイクのフラッグシップクラスって。隼とかZZ-R1400とか)
中途半端な環境対応車でもなく、
(たとえば電動の車両。あれ、一見エコっぽいが
結局電力を得るためには化石燃料を燃やして発電しているんだろう?
本当にそれはエコなのか?)
売れ線を狙って作った中途半端なつくりのマシンでもなく
今までにはまったくなかった新しい発想で
次世代のために
本気で実用化しえる技術をフルに投入して
21世紀におけるエポックメイキングの一つとなりうるような、
そういう高い志のものを…




20世紀、スーパーカブやCB750が世界を変えたように。





かつてホンダはマスキー法の様なシビアな排ガス規制が出現した際に
今までにない環境対策車としてシビックを作ったとき、
「売れる車ではなく、売るべき車を作りたい」
といったそうです。



そんなホンダを、私はずっと尊敬しておりますが、
であるが故に、
これからの二輪作りにおいて、
そういう高尚な心を大切にして欲しいのです。








もっとも、
最近の地球環境を見ていると、
20世紀型の大量消費文明そのものが終焉しないといけないのかもしれませんが。
(今の各種製造業不況はそれを示唆しているのかもしれません)


これからは、
環境に負荷を掛け続ける
消費を重ねることに喜びを見出すようなこれまでの文明ではなく、
もっと違うことに価値観の重きを置いた
新しい世界が望まれているのかもしれません。






まあ、そうなるのかどうか、
私にはさっぱりわかりませんか。

私もそんな時代の中で
エネルギーを消費して生きている人間の一人ですし。






余談ですが、約10年ぐらい前に読んだ本の中で、
今の日本人の一人当たりのエネルギー消費量は
かつての巨大恐竜1匹を超えるものがあるそうです…
恐竜が滅びたように、人間にもクライシスがいずれはやってくるのでしょうか。







えらそうになんですが、
なんとなく感じていることを書いてみました。




そう、次世代の二輪車、
でてこないかな…

今の時代だからこそ、
そういう「新しい希望」が生まれることを
切実に願っております。