RADIOHEAD 「KID A」 2000/9/27発売
1. Everything In Its Right Place
2. Kid A
3. The National Anthem
4. How To Disappear Completely
5. Treefingers
6. Optimistic
7. In Limbo
8. Idioteque
9. Morning Bell
10. Motion Picture Soundtrack
2. Kid A
3. The National Anthem
4. How To Disappear Completely
5. Treefingers
6. Optimistic
7. In Limbo
8. Idioteque
9. Morning Bell
10. Motion Picture Soundtrack
すべて すべて すべてがあるべきところにある あるべきところに あるべきところ
「Everything in it's right place」より
「Everything in it's right place」より
音楽のコーナーです。今回は、UKロックバンド、RADIOHEADの「KID A」について。
RADIOHEADとは、イギリスでVoのトム・ヨークらが中心となって結成されたロックバンドです。93年、「パブロ・ハニー」でアルバムデビュー、収録曲の「クリープ」が全米で「ニルヴァーナの再来!」とされ大ヒットします。その後、95年、「ザ・ベンズ」でさらなるギターロックバンドとしての発展を遂げ、97年「OKコンピューター」でそれまでのギターバンド的アンサンブルにさまざまな実験を取り込み、90年代ロックシーンを代表する1枚となりました。その後、バンドはさまざまな葛藤を経て、大難産の末に生み出されたのがこの「KID A」です。
RADIOHEADに関して詳しく知りたい方は、オフィシャルサイトをどうぞ。
http://www.toshiba-emi.co.jp/radiohead/
知っている方は、きっともう私よりも良く知っていることでしょう(笑)
RADIOHEADに関して詳しく知りたい方は、オフィシャルサイトをどうぞ。
http://www.toshiba-emi.co.jp/radiohead/
知っている方は、きっともう私よりも良く知っていることでしょう(笑)
私、このRADIOHEADを知ったのが、この「KID A」からなのです。某音楽番組でこのアルバムに収録されている 「The National Anthem」の プロモビデオを観て、「なんだ、こいつらは!」とやられてしまいCD屋へ…という感じでした。
ライブ演奏風景を収録しているのですが、すごく不穏な感じで、聞き手を不安に揺さぶるのです。
ライブ演奏風景を収録しているのですが、すごく不穏な感じで、聞き手を不安に揺さぶるのです。
これまでの彼らは、ギターを中心としたアンサンブルを展開、メロディアスな楽曲やノイジーなロック的刺激に満ちた楽曲が中心でした。しかし、このアルバムではそれらの方法論をかなぐり捨て、エレクトロニカなどと呼ばれるテクノ的手法を大胆に取り込みます。電子の粒子が舞うような質感の音、解体されたメロディ、直接的なロック的な刺激は排除されています。
そのなかで、彼らは「現実の世界に満ち溢れた違和感」を丹念に音の世界で描いていきます。普段の日常の中、皆がなんとなくやり過ごしているような、でも不安を抱いているような何かを。
それらを表現するのはこれまでの彼らのスタイルでは不可能であったのでしょう。
それらを表現するのはこれまでの彼らのスタイルでは不可能であったのでしょう。
リーダーのトム・ヨークは当時、「ロックなんて退屈なごみ音楽だ」といった発言をし、かつ、このロックから著しく逸脱したアルバムを発表、全世界で賛否両論となりましたが、結果、全米全英チャート1位を獲得します。
スタイルだけの「ロック」ではなく、その精神性に「ロック」を当時の私も感じ、ひたすら聞き続けました。スタイルとしての「ロック」を否定しその次のあり方を模索、その結果として摩擦係数もどんどん上がっていくという展開にとても興奮しました。
世界初のクローン人間について描かれる「KID A」、皆が心の中に不安を感じながら、何とか日常をやり過ごしているさまを不穏なファンクナンバーに仕立てた”国歌”「The National Anthem」、世界の中での紛争、女、子供が犠牲になっていく世界「Idioteque」など、どの曲も伝わってくるものがありますが、私が一番感動したのは1曲目「Everything in it's right place」です。
冒頭にも挙げた「すべてがあるべきところにある」ということを歌っているのですが、
それは以前「旅するオートバイ」http://blogs.yahoo.co.jp/w650rsc/7970061.html でも少し書いた、「必然性」を感じさせるのですね。すべての人、すべてのもの、すべての物事には必然性があり、そしてそれゆえに今あなたはここにこうしており、あるべきところに向かっていくのだ、という。
この世界の中、「あるべきところ」において生きていくことを自覚させられる大切なメッセージソングだと思います。
それは以前「旅するオートバイ」http://blogs.yahoo.co.jp/w650rsc/7970061.html でも少し書いた、「必然性」を感じさせるのですね。すべての人、すべてのもの、すべての物事には必然性があり、そしてそれゆえに今あなたはここにこうしており、あるべきところに向かっていくのだ、という。
この世界の中、「あるべきところ」において生きていくことを自覚させられる大切なメッセージソングだと思います。
長々と申し訳ありませんでしたが、興味のある方は御一聴を。
兄弟作の"AMNESIAC"、ライブ盤の"I MIGHT BE WRONG(Live Recordings)もいいです。
私もライブには行きましたよ…色盲のプレイヤー、ジョニー・グリーンウッドの奏でるアナログシンセサウンドに感動したのを覚えております。
兄弟作の"AMNESIAC"、ライブ盤の"I MIGHT BE WRONG(Live Recordings)もいいです。
私もライブには行きましたよ…色盲のプレイヤー、ジョニー・グリーンウッドの奏でるアナログシンセサウンドに感動したのを覚えております。
ではまた。
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